――北三への入社を考えるようになったきっかけは何でしょうか。
合同説明会で当社のブースを見つけました。変わった仕事がしたいと思っていたので、天然木を薄くしたツキ板の説明を聞いたとき、他の会社にはない面白さや魅力を感じたことがきっかけです。
――お仕事の内容を教えてください。
ツキ板を合板やシート等に貼った、二次加工製品を販売しています。よりエンドユーザーに近いところでの物作りをしているので、気を遣うことも多いです。過去に手掛けた印象深い仕事では、某ホテルのエントランスにクレスパウッドを納めました。無垢板を削ったような凸凹した形状を、型押しで表情を付けた製品ですが、さらに木目出し仕上げの塗装を施しています。デザイナーの意向に沿ったサンプルを提案し、それが採用になってお客様に喜んで頂いたという話を聞く時が一番手応えを感じます。
ツキ板は、銘木と呼ばれる木目の美しいものが殆どで、節があったり木目が曲がっていたりしていると社内でも敬遠されているところがあるのですが、そういう木目も提案次第で価値を高められると思っています。お客様のニーズに合わせてツキ板を提案し、製作方法を考え、工場に発注し納品する。無事に納まるまでは気が抜けません。今後は新しい製品を提案する営業をしていきたいです。自分が提案した製品が採用されると嬉しいですね。
どんな仕事でも失敗やミスはつきものですが、その時にあわてず、騒がず、まず周りに相談をするということが大事です。仕事をしていく上で一番大切なことではないでしょうか。起こってしまった出来事に対して、良い方に考え、深く悩まないこと。気持ちを切り替えることが大事です。
それと、お客様からの要望ももちろん大切ですが、社内で身近な人に頼まれたことを積極的にやることも大事だと思っています。それが回りまわってお客様のニーズを満たすことにもつながっていくと考えているからです。
天然木を扱っている以上、工業製品とは違って思い通りにいかないことも多いですが、そこを悩むより、どうやってカタチにするか、を楽しめると面白い世界が広がると思います。